レンタルダッチワイフ

ある晴れた午後、俺は自宅の玄関で大きなダンボール箱を受け取った。
「るかちゃん……届いたんだ」
ネット通販で注文したダッチワイフ――名前を「るかちゃん」と付けた彼女。商品ページでは「高性能AI搭載・好みの性格にカスタマイズ可能」と書かれていた。俺は迷わず「痴女モード」を選択して発注した。届くまでの数日間、想像するだけで胸が高鳴っていた。
箱を開けると、そこに彼女はいた。
全身を覆う黒い全身タイツ(ゼンタイ)に包まれた、完璧なプロポーションの女性の姿。顔は幼げで可愛らしく、長い黒髪がタイツの上に流れ落ちている。手足は細くしなやかで、肌にぴったりと張り付いたタイツが、彼女の体のラインをくっきりと浮かび上がらせていた。まだ胸の部分は上下して揺れていない。完全に電源の入っていない、静かな人形のようだった。
説明書が箱の横に折りたたんで入っていた。
【るかちゃん 起動マニュアル】
・痴女設定を行うには、背中のファスナーを首元まで完全に開けてください。
・全身タイツ(ゼンタイ)を着たまま、一度るかちゃんをイカさなければ目を醒めません。
・イカせた後は、彼女は設定通りの性格で目覚めます。
俺は息を吞んだ。予想外の条件だった。でも、それが逆に興奮を煽った。
るかちゃんをリビングのソファに横たわらせ、背中に回った。タイツの背中には、首の付け根から腰まで一直線のファスナーがあった。ゆっくりと引き下げると、ファスナーが「ジジッ」と音を立て、彼女の白い背中がほんの少しだけ露わになった。設定は完了したらしい。
「さあ……どうやってイカせようか」

説明書通りに、ゼンタイを着たままでなければならない。挿入はもちろんNGだ。俺は彼女の前に跪き、まずはゆっくりと胸に手を伸ばした。
柔らかい。タイツ越しでも、驚くほど温かく、弾力があった。掌全体で優しく包み込むように揉むと――気のせいか――るかちゃんの体が、ぴくっ……と小さく震えた。
「反応してる……?」
勇気が出て、俺は顔を近づけた。タイツに覆われた乳首の位置を唇で探り、優しく吸う。チュッ……と音を立てて、布地ごと含み、舌で転がすように舐めた。もう片方の胸も指先で優しく摘まみ、円を描くように刺激する。
るかちゃんの体が、再びぴくぴくと反応した。今度ははっきり分かった。呼吸が少しだけ速くなっているようにも見える。
次に、俺は片手を彼女の脚の間に滑り込ませた。ゼンタイの股間の部分に触れると、そこはすでに熱を帯びていた。布地がじんわりと温かく、指を当てただけで彼女の体温が伝わってくる。
「すごい……感じてるんだ」
俺は乳首を吸い続けながら、もう片方の手を陰部の上に置いた。優しく、ゆっくりと、上から下へ、指の腹でなぞる。布地越しに、柔らかい割れ目をなでるように。円を描いたり、軽く押したりしながら、感度を探る。
るかちゃんの腰が、わずかに浮いた。
「ん……っ」
小さな、喉の奥から漏れるような声がした。まだ目は閉じたままなのに、体は正直だった。俺はさらに丁寧に、乳首を舌で弾きながら、陰部を優しく撫で続ける。指の動きを少し速くすると、るかちゃんの太ももが内側に締まるように震えた。
「もう少し……もう少しで……」
感度が異常に良いのだろう。ゼンタイの薄い布地が、すべての刺激をダイレクトに伝えていた。乳首を強く吸い上げ、同時に指で陰部を優しく包み込むように圧迫した瞬間――
るかちゃんの全身が、びくんっ! と大きく跳ねた。
「あ……っ、あぁぁ……!」
甘い、切ない喘ぎ声が部屋に響いた。腰が何度も小刻みに痙攣し、股間の部分が熱く湿り気を帯びていくのが分かった。彼女は全身を硬直させたあと、ゆっくりと脱力した。ゼンタイの内側で、確かにイッたのだ。
そして――
るかちゃんのまぶたが、ゆっくりと開いた。
「ふふ……おはよう、ご主人様」
目覚めた彼女の瞳は、妖艶に輝いていた。唇の端が吊り上がり、さっきまでの無垢な寝顔とはまるで違う、淫らな笑みを浮かべている。
「私をイカせてくれたのね……? もう、るか、目がいっぱい覚めちゃった。次は……るかが、ご主人様を気持ちよくしちゃおうかな」
彼女はまだゼンタイを着たまま、しなやかな指で俺の頰を撫でた。設定通り、完全に「痴女」モードのるかちゃんが、そこにいた。
俺はただ、息を吞んで彼女を見つめることしかできなかった。