全身タイツでさわさわ①
第1話:第二の肌 ~五反田の秘密のルーティン~
東京・五反田の古びたマンションの3階、1Kの部屋。
るか(28歳)は、黒髪セミロングを軽く束ね、身長156cmの小柄な体をソファに沈めていた。柔らかな日本人らしい白い肌は、今日もコスプレ撮影でライトに晒され、少し火照っている。SNSでは「るかぴよ」の名前で、明るく可愛らしいコスプレイヤーとして人気者だ。ファンからは「今日も癒された」「かわいすぎる」とコメントが溢れる。でも、誰も知らない。
「はあ……もう、限界」
玄関のドアを閉めた瞬間、るかは小さく呟いた。カーテンを引いて部屋の照明を落とすと、クローゼットの奥から大事に畳んだ光沢のある黒い全身タイツを取り出す。薄くて伸縮性のある高級素材。指で触れるだけで、しっとりとした手触りが伝わってくる。
ゆっくりと、部屋着を脱ぎ捨てる。素肌が空気に触れると、ぞわっと鳥肌が立った。まずは足先から。つま先を滑り込ませ、くるぶし、ふくらはぎ、そして膝の裏まで、さわさわ……と音を立てながら生地を這い上がらせる。柔らかな太ももを包む瞬間、ぴったりと肌に吸い付く感触に、るかは小さく息を漏らした。
「ん……いい……」
腰をくねらせながら腰骨まで引き上げ、胸の膨らみを優しく包み込む。生地が乳房の形をなぞるように張り付き、敏感な先端がわずかに擦れるだけで、体が熱くなる。全身を覆う第二の皮膚。締め付けがちょうどいい。首筋までぴったりと密着させ、最後にドールマスクを被る。真っ黒で表情を完全に隠すマスク。鏡の前に立つと、そこにいるのは「るかぴよ」ではなく、ただの全身タイツに包まれた彼女だった。
指で自分の腕を撫でる。さわさわ、さわさわ。光沢が部屋の薄暗い灯りに妖しく反射する。太ももを軽く擦り合わせると、ぴったりとした生地が内腿の柔肉を刺激し、甘い疼きが下腹部に広がった。
「これがないと……生きてる気がしない」
るかは鏡に向かって体をくねらせ、ゆっくりと腰を回す。タイツの締め付けが、胸からお腹、秘めた部分までを優しく、でも確実に刺激する。息が熱くなり、頰がマスクの中で赤らむ。少しエッチな気持ちが、じわじわと全身に染み渡っていく。
これは、誰にも見せられない、るかだけの秘密。毎日一度、この儀式をしないと、物足りなくて落ち着かない。
読者であるあなただけが、知っている。
