社会人ドールマスク②
第2話 「マスク越しの熱」
二度目の参加。りさは前回より大胆に、セミロングの黒髪を隠す銀髪ドールマスクを選んだ。今日はテーマが「ペア・ドールプレイ」。
抽選で、彼女はKと強制的にペアになった。
薄暗い個室に連れ込まれると、ドアが静かに閉まった。
「今日は……よろしく」
Kの声が低く響く。マスクの下で息が重なり合う。
指先が肩に触れた瞬間、りさの168cmの細身ボディがびくりと震えた。Kの手はゆっくりと腰へ、太ももへと滑っていく。顔は見えないはずなのに、りさは全頭マスクの中のKの顔を、勝手に思い浮かべてしまった。鋭い目、きっと引き締まった顎。想像するだけで体が熱くなる。
耳元でKが囁く。
「リラックスして。マスクの下の君は、俺だけのものだ」
言葉は甘く、どこか支配的。ドールマスクフェチとしてだけ許されるこの触れ合いが、りさの奥底を溶かしていく。
マスクを被ったままのキスすら許されるルールだった。
唇がマスク越しに重なる。息が混じり、甘い吐息が漏れる。りさは自分でも驚くほど敏感になっていた。Kの指が背骨をなぞるたび、膝がガクガクと震え、喉の奥から甘い声がこぼれ落ちる。
初めて本気で「えっちなドキドキ」を味わっていた。
しかし、帰り際。
Kがマスクを少しだけずらした瞬間、りさは見た。
五反田のオフィス街でたまに見かける、知らない男性の横顔。
背徳感と興奮が一気に爆発し、りさはスタジオの外の雨の匂いの中で、胸を押さえて立ち尽くした。
