着ぐるみサークル②

第2話 着ぐるみ越しの恋人
りさと山田くんは、あのサークル室での初密着から正式に付き合い始めた。
しかしサークル内では、あえて「ただの先輩と後輩」という関係を続けていた。秘密の関係であることが、二人にとって甘く危険な興奮になっていた。
ある木曜の夜。
五反田のレトロな洋館のような古いビルの3階、サークル室はいつものように薄暗く、柔らかい布と甘い吐息の匂いが漂っていた。
今日は「特別活動日」と称して、他のメンバーは別の場所で集まっていた。実質的に二人きりになれる、貴重な夜だった。
りさは黒髪のロングヘアを軽く一つにまとめ、いつものように部屋に入った。
長身細身の168cmの体を包む薄手のニットが、清楚な美女のプロポーションを優しく強調している。
「りさ先輩、遅くなっちゃった」
ドアが開き、山田くんが入ってきた。
彼はすでに大きな白いくまの着ぐるみを着ていた。ふわふわの白い毛並みが部屋の照明を柔らかく反射し、頭の部分は顔が見えるようにフードを後ろに下げている。
「今日はりさ先輩の好きな薄ピンクのうさぎ、用意してあるよ」
山田くんは少し照れながら、用意してあった薄ピンクのうさぎ着ぐるみを差し出した。
りさの頰がわずかに赤らんだ。
「ありがとう……ずっと楽しみにしてた」
着替えスペースで、りさは長身の体にふわふわの薄ピンクうさぎ着ぐるみを着ていった。
大きなうさぎの耳がぴょんと立ち、胸元や腰のラインが柔らかく浮かび上がる。清楚で長い黒髪を着ぐるみの中に隠した姿は、可愛らしくもどこか淫らだった。
二人はソファに並んで座った。
最初はただ着ぐるみの手で指を絡めたり、軽く抱き合ったりするだけだった。
しかし、部屋に二人きりという安心感と、秘密の関係であるという興奮が、徐々に二人を大胆にさせていった。
山田くんが、りさの腰を優しく引き寄せた。
「倒れていい?」
りさは小さく頷き、二人はソファに倒れ込んだ。
白いくまの着ぐるみと薄ピンクのうさぎ着ぐるみが、重なり合う。
ふわふわの生地が擦れ合い、独特の柔らかい感触が全身を包んだ。
山田くんの大きな手が、うさぎ着ぐるみの背中をゆっくりと撫で下ろし、お尻の丸みを優しく掴む。
りさはビクッと体を震わせながらも、白いくまの胸に自分のふわふわの胸を強く押しつけた。
「ん……山田くん……」
山田くんの指が、着ぐるみの股間部分に移動した。
分厚い生地越しでも、彼の指の動きがはっきりと伝わってくる。優しく、でも確実に円を描くように擦られる。
りさの息が乱れ、うさぎの口元から甘い喘ぎ声が漏れた。
「は……あっ……そこ……」
りさも負けじと、白いくまの着ぐるみの胸部分に自分の体を擦りつけ、腰をくねらせる。
着ぐるみの中で、汗ばみ始めた肌が熱くなり、布に張り付くような感覚がたまらない。
普段の清楚で落ち着いた自分では絶対に味わえない、強い快楽が下腹部からじわじわと広がっていく。
山田くんが顔を近づけ、着ぐるみを被ったまま唇を重ねた。
ふわふわのうさぎの口元とくまの口元が何度も重なり、舌を絡め合う濃厚なキス。
生地越しに伝わる熱い息遣いと、鼓動が混じり合う。着ぐるみの中で二人の汗が滲み、肌が滑るような感覚がさらに興奮を煽った。
「りさ先輩……好きだよ」

山田くんの声が、着ぐるみの中でくぐもって響く。
りさは目を細め、うさぎの腕で彼の背中を強く抱きしめた。
プレイはどんどんエスカレートしていった。
山田くんの指が着ぐるみの股間をより大胆に刺激し、りさの腰が自然とくねり始める。
ふわふわの胸を押しつけ合い、擦れ合うたびに甘い声が部屋に響いた。
しかし、そのとき——。
廊下の方から、鍵の開く小さな音が聞こえた。
「え……誰か戻ってきた?」
二人はハッとして体を離した。
山田くんが素早くソファから起き上がり、りさも慌てて着ぐるみを整える。
心臓が激しく鳴り、顔が熱い。まだ体が疼いたまま、でもスリルで頭がクラクラする。
ドアが開く寸前、二人は何事もなかったような顔で少し離れた位置に座り直した。
入ってきた他のメンバーが「二人で何してたの?」と笑いながら聞いてきたが、二人はただ「ちょっと話してただけ」とごまかした。
しかし、目が合った瞬間——
りさと山田くんの間に、着ぐるみ越しの甘く危険な快楽の記憶が、熱く残っていた。
この秘密の関係は、ますます深く、危ういものになっていく予感がした。